親が医療関係者のため小さい頃から病院に来る機会が多く、自然と病院スタッフの働いている姿に憧れを持ち看護師を目指すようになりました。
看護師としてリンパ浮腫に興味を持ち始めたのは、病棟の異動に伴ってリンパ浮腫の患者さんと多く関わるようになったことがきっかけです。リンパ浮腫療法士の資格をとった今は、病棟だけでなく外来でも患者さんの治療を行っています。
リンパ浮腫の患者さんの中には、むくみで関節が曲がらなくなり歩行困難になる方や靴や洋服が入らなくなる方もおられます。圧迫治療や患者さんにあった弾性ストッキングの選定を行うことで、むくみがだんだんと細くなり、日常生活を不自由なく送れるようになっていく姿を見ると、とても嬉しくやりがいを感じます。
リンパ浮腫療法士の資格をとってからは、自分の知識を人に伝えることが多くなってきました。例えば、外来では患者さんに圧迫方法などの指導を行いますし、病棟ではリンパ浮腫の入院患者さんへのケア技術を統一するために研修を開催しています。伝える相手は医療関係者だけではないので、相手のことを考え、分かりやすい説明をするように心掛けています。
状態がよくなり喜んでいる患者さんの姿は、見ていてこちらも嬉しくなります。特に、浮腫が進行していた患者さんが治療後、スムーズに歩行できたり指を動かせるようになったりと目に見える変化やADL(日常生活動作)の改善があった時が一番嬉しい瞬間ですね。
リンパ浮腫は治療を行える病院自体がまだまだ少なく、県外からも患者さんが来院されているのが現状です。リンパ浮腫の治療環境がより良くなっていくために、リンパ浮腫療法士として医療関係者だけでなく患者さんにもリンパ浮腫のことを知ってもらえるよう活動していきます。
病棟では、お互いに助け合いながら仕事をしています。分からないことを教え合うのはもちろん、何か問題が起きてもみんなで協力して解決しています。また、家庭の事情や体調不良で急な欠勤があったとしても、お互いさまという考えでみんなで補い合い勤務の調整を行っています。
普段から助け合い協力する姿勢が自然と病棟内のアットホームな環境を作り出していて、とても働き心地がいいと思います。
8:30~ 外来の準備
その日受診される患者さんの情報収集をカルテを見ながら行います。同時に、その日にどのような物品が必要か考え、必要になりそうな弾性ストッキングやスリーブ、包帯などを診察室に用意しておきます。
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9:00~ 外来対応
外来では、患者さんの浮腫の状態をメジャーで計測して確認し、浮腫の状態に応じてドレナージや生活上の指導、患者さんに合った圧迫グッズの選定などを行います。
12:30~ 昼食
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13:30~ カンファレンス、回診
次週に外来受診予定の患者さんのカンファレンスを医師やリハビリスタッフと共に行います。現状を確認しながら、問題等あれば改善できるよう話し合います。また、リンパ浮腫で入院中の患者さんがいれば回診を行い、状態を確認します。
14:00~ 外来対応
午前と同じように、午後の予約患者さんの外来対応を行います。また、リンパ浮腫の診断の際や手術前に医師が行うICG検査の介助を行うこともあります。
17:15 退勤
勤務が終了です。1日お疲れ様でした。