「病院薬剤師として、もっと成長したい思いを後押し」
富山西総合病院では、入職した薬剤師が、原則2年間かけて薬剤業務・病棟業務・多職種連携をひとつずつ経験しながら、臨床現場で必要とされる判断力と実践力を段階的に身につけていくことで、臨床薬剤師としてのキャリア形成や確かな成長を目指す「臨床薬剤師キャリアアッププログラム」をご用意しています。

このプログラムで、私たちが大切にしていること
目指すのは、「目の前の患者さまにしっかり向き合える薬剤師」です。処方監査、服薬指導、薬学的評価、疑義照会、処方提案、退院支援などを通じて、薬剤師としての専門性を発揮し、臨床薬剤師としてキャリアアップできる環境を整えることを目的としています。
さらに当院では、救急外来や周術期医療にも触れる機会を設け、問診・バイタルサイン・検査所見など、医師の視点から臨床を学ぶことができます。薬物療法をより深く理解して、医師や看護師をはじめとする多職種と円滑に連携できる力を養っていきます。

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プログラムの3つの特徴
特徴01|病院薬剤師としての実務能力を確実に習得
処方監査・服薬指導を中心に、病院薬剤師として必要な実務能力を段階的に身につけます。
特徴02|急性期から慢性期・地域連携まで幅広く経験
複数の病棟・部門をローテーションし、急性期から地域包括ケア、リハビリ、地域連携まで幅広い薬物療法を学びます。特定の領域に偏らない、総合力のある臨床薬剤師を目指します。
特徴03|医師の視点から臨床を学べる貴重な機会
救急外来、手術室、麻酔管理に関わる医師の視点から、問診・バイタルサイン・検査所見に加え、周術期薬剤管理や術後鎮痛の基本を学ぶ機会があります。これは、薬剤師かつ麻酔科専門医でもあるプログラム責任者が在籍する、当院ならではの特色です。
対象となる方
以下の例のように、幅広い背景の方をキャリアアッププログラムの対象としており、経験や到達度に応じて個別に調整します。
- 薬剤師免許取得見込みの方
- 免許取得後間もない方
- 病院・薬局等での経験を有する方
- 一定期間、薬剤師業務から離れていた方
経験年数、前職での経験、ブランクの有無、本人の希望や到達度を踏まえて、ローテーションの期間や担当業務は一人ひとり個別に調整します。「病院薬剤師の経験が浅くて不安」、「久しぶりの現場でついていけるか心配」という方でも、無理なく業務に慣れ、キャリアを形成していくことができます。
プログラムの到達目標
プログラムを通じて、次のような能力を段階的に身につけていきます。
1
患者中心の薬物療法を意識して業務を行える
2
処方監査を通じて、用法用量・重複・相互作用・副作用リスクを確認できる
3
腎機能・肝機能・年齢・ADL・併存疾患を踏まえて薬物療法を評価できる
4
患者・家族に分かりやすく服薬指導ができる
5
医師・看護師・その他医療職と適切に情報共有できる
6
疑義照会や処方提案を、簡潔かつ根拠をもって行える
7
臨床上の疑問を文献やガイドラインで調べ、日常業務に活かせる
8
病棟ごとの業務運用の違いや工夫を理解し、薬剤科全体の業務改善に貢献できる
一歩ずつ、できることを増やしていく

入職後は、当院の業務の流れを理解しながら、処方監査・服薬指導・疑義照会・処方提案・記録作成などを、実際の症例を通じて経験します。各業務では、病棟担当薬剤師や薬剤科スタッフと連携しながら内容を確認し、安全性を確保したうえで、少しずつ担当できる業務を広げていきます。
そのため、病院薬剤師としての経験が浅い方や、一定期間現場を離れていた方でも、当院の業務に無理なく慣れていくことができます。
医師の視点から学ぶ臨床スキル
希望や到達度に応じて、救急外来・手術室・麻酔管理の現場で、医師の視点から次のようなことを学べます。
- 問診
- バイタルサイン
- 検査所見
- 周術期薬剤管理
- 術後鎮痛の基本
薬物療法をより深く理解し、医師・看護師とスムーズに連携できる力を養うことを目的としています。
2年間のスケジュール例(計104週)
複数の病棟を経験することで、患者層や薬物療法の違いを幅広く学ぶことができます。特定の領域に偏らず、さまざまな場面で薬学的視点を発揮できる臨床薬剤師を目指します。
| 経験部門 | 主に経験する業務 | 期間 |
|---|---|---|
| 薬剤科 | 基本的調剤業務、処方監査 | 26週 |
| 医療療養病棟 | 慢性期患者の処方監査・服薬指導・薬剤管理 | 8週 |
| 地域包括ケア病棟 | 亜急性期~慢性期患者の処方監査・服薬指導・薬剤管理 | 8週 |
| 内科病棟 | 急性期患者の処方監査・服薬指導・薬剤管理 | 16週 |
| 外科病棟 | 周術期患者の処方監査・服薬指導・周術期薬剤管理 | 16週 |
| 救急外来/薬剤科 | 半日は救急患者の薬歴確認・問診・バイタルサイン・検査所見の確認、半日は調剤業務 | 8週 |
| 手術室/薬剤科 | 半日は手術室で麻酔薬や循環作動薬の管理・術後疼痛管理、半日は調剤業務 | 4週 |
| 選択 | 希望に応じた部門を選択 | 16週 |
| 長期休暇・予備期間 | — | 2週 |
| 合計 | 104週 |
※ 経験年数、前職での経験、本人の希望、薬剤科全体の状況に応じて、期間や内容を調整します。
学んだことを「かたち」にする——薬学的情報提供書
希望する方に対して、担当した症例について、医師宛ての「薬学的情報提供書」案の添削を行います。疑義照会・処方提案・減薬提案・副作用評価・服薬支援など、医師に伝えるべきことを簡潔にまとめ、「なぜその提案が必要なのか」を患者さまの背景や薬物療法上の課題から整理します。文献やガイドライン、薬理学の知識、検査値、患者背景をもとに、提案の妥当性を科学的な根拠から考えるといった、薬剤師としての思考力が、確実に鍛えられます。
さらに、プログラム責任者が「一定の水準に達した」と認めた場合には、自分が担当する患者さまについて、責任者との連名で、退院後のかかりつけ医へ薬学的情報提供書を作成できるようになります。入院中に行った処方変更・減薬・ポリファーマシー対策(多剤併用の見直し)・副作用評価・服薬支援を、退院後の診療へとつなぐ―。あなたの薬学的な関わりが、患者さまの退院後の暮らしまで支えていきます。

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学術活動支援

当院では、日常業務の中で生じた臨床上の疑問を、症例報告・学会発表・論文作成につなげることを支援しています。
また、学会発表や英語論文作成についても、丁寧かつ継続的にサポートします。
プログラム責任者より
私自身、薬剤師でありながら麻酔科専門医として臨床に携わってきました。だからこそ、「薬学」と「臨床医学」の両方の視点から、皆さんの成長を直接お手伝いできます。「医師の視点から臨床を学ぶ」といった、他ではなかなかできないこの経験を、ぜひ富山西総合病院で。一緒に、地域医療を支える薬剤師を目指しましょう。
薬剤科長事務取扱 院長補佐
薬剤師 博士(薬学) 麻酔科専門医
松尾 光浩

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患者さまと向き合える服薬指導、チーム医療の一員として活躍する病棟薬剤師、専門薬剤師というスペシャリストの道など、幅広い業務に携わることができるところが魅力で、さらには臨床薬剤師としてキャリアアップできる、充実したプログラムも整備しています。働きやすい環境の中、あなたが目指す薬剤師としてのキャリア形成を丁寧にサポートします。


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