症例一覧
風疹について

症状

風疹は風疹ウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で、一般的な症状として、

  • 発疹
  • 発熱
  • 首や耳のリンパ節の腫れ

などの症状がみられます。しかし、感染しても明らかな症状が出ることがないままに免疫ができてしまう、不顕性(ふけんせい)感染が15~30%程度あると言われています。

子どもの症状は比較的軽いのですが、まれに脳炎や皮膚に細かい出血班が生じる病気などの合併症が生じることがあります。

大人がかかると、発熱や発疹の期間が子供に比べて長く、関節症がひどいことが多いとされています。そのため、1週間以上仕事を休まなければいけない場合もあります。

また、妊娠初期の妊婦さんが風疹に罹ると、先天性風疹症候群といい、胎児が風疹ウイルスに感染し、「耳が聞こえにくい」、「目が見えにくい」、「生まれつき心臓に異常がある」、「発達がゆっくりしている」などの障がいを持った赤ちゃんが生まれる可能性があります。

予防

風疹および先天性風疹症候群は、ワクチンで予防することが可能です。1回の接種で約95%、2回の接種で約99%免疫ができることが分かっています。
これまで予防接種を受けたことがない方、風疹にかかったことのない方は予防接種をすることをおすすめします。

ただし、妊婦の方は予防接種を受けることができません。また、接種後2ヶ月間は避妊が必要になってきますので、妊娠前に2回の摂取でより確実に予防しておくことが必要です。

治療

特異的な治療法はなく、発熱、関節炎などに対しては解熱鎮痛剤を用いるなど、症状を和らげる対症療法を行います。

よくあるご質問

予防接種は事前の予約が必要ですか?

予防接種を希望される方は事前の予約が必要です。成人の場合は「健診センター」にて行っています。また、中学生以下の方は「小児科」にて予防接種を行っています。ワクチンの取り寄せに時間を要する場合がありますので、余裕をもってお申し込みください。

予防接種が必要かわかりません。

予防接種の必要の有無や免疫の有無に関しては抗体検査で調べることができます。詳しくは健診センターまでお問い合わせください。

妊婦ですが、予防接種を受けることはできますか?

妊婦の方は、予防接種を受けることができません。そのため、身近にいらっしゃる方が予防接種を受けることで、妊婦さんを風疹の感染から守ることが大切です。

別の予防接種を受ける接種間隔は?

風疹の予防接種をしてから27日間(4週間)は別のワクチンを接種することができません。

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