便潜血検査の目的
「便のなかに血液が混ざっているか?」ということを調べる検査で、消化管の異常を調べることが目的です。消化管で出血があると、便のなかに血液が混じって排泄されます。大腸がんや直腸がんは、初期に自覚症状がほとんどないため、早期発見に役立つ検査です。ただし、すべてのがんまたはポリープが出血するとは限りません。痔の出血による場合でも陽性反応が出ますが、痔の出血だから大丈夫だろうと放置しておくことは危険です。
潜血反応が陽性の場合には、どの部分からの出血かを調べるために、大腸内視鏡検査を行ない、潰瘍やポリープやがんなど出血の原因・部位を調べます。
当院における大腸内視鏡検査について
便潜血が陽性となった場合、一度内科を受診していただいたうえで検査の日程を決めます。受診の際は予約は不要です。月~金曜の午前(受付8:30~11:30)に検査結果報告書または紹介状をお持ちになり内科を受診してください。
- 結果報告書または精密検査依頼書が届きます。
- 月~金曜の午前中(受付8:30~)に内科を受診してください。
- 受診時に決定した日程に検査を受けてください。
注意事項
- 来院当日に大腸内視鏡検査を受けることはできません。
- お電話で大腸内視鏡の予約はできません。いかなる場合においても1度受診していただく必要があります。
※さまざまな食べ物、栄養補助食品、薬が便潜血検査の結果に影響を与える可能性があるので、正確な検査結果を導くためです。
便潜血陽性で疑われる病気
便潜血検査で陽性反応が出ると、主に下記の病気が疑われます。
よくあるご質問
2日採取したうち1日だけ陽性だった場合、精密検査は受けなくてもいいですか?
2日間に分けて行うのは、便潜血を効果的に調べるためです。1回は陰性だったから大丈夫だろうということは決してなく、1回でも陽性であれば大腸内視鏡検査をすることをおすすめします。