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膵臓がんドック|富山大学附属病院 膵臓・胆道センター監修

膵臓がんについて

膵臓(すいぞう)がんは、がんが発生しても小さいうちは症状が出にくく、早期の発見が非常に難しいがんとされています。また、進行も早く、診断がついた段階で手術が可能な方はわずかに約20%に過ぎません※1。そのため、いかに早期発見につなげるかということが重要とされています。しかし、一般的な健康診断では膵臓の詳しい検査はあまり行われないのが現状です。

※1 一般社団法人 日本肝胆膵外科学会

「膵臓がん」および「膵臓がんに関する検査」の現状について

日本では一部のがんによる死亡者数が減っている一方、膵臓がんによる死亡者数は年々増えています。上述の通り、膵臓がんは、初期症状がほとんど現れず、根治を検討できる早期の段階では発見しづらいことが理由の一つとして挙げられます。また、膵臓をしっかり調べる検査を受ける機会が少ないことも現状としてあります。

そのため、富山西総合病院では、「富山大学附属病院 膵臓・胆道センター」と連携し、「膵臓がんドック」を行っています。「膵臓がんドック」は、同センター長で膵臓癌治療の日本の第一人者である「藤井 努 教授」及び同副センター長の第三内科「安田一朗 教授」によって考案された検査内容です。

富山西総合病院「膵臓がんドック」の特徴

「膵臓がんドック」では、「富山大学付属病院 膵臓・胆道センター」、センター長「藤井 努 教授」および副センター長「安田一朗 教授」 監修のもと、高精度・高信頼性の検査を提供しています。専門的な検査を行う機器や、各検査部門ごとで経験豊富な専門のスタッフ体制で、安心に検査を受けていただき、膵臓がんの早期発見をサポートします。

検査内容について

MRCP(磁気共鳴胆管膵管撮影)

MRI装置を使用し、膵臓・胆道を鮮明に写し、微小ながんや血管異常まで高精度に描出するための画像検査です。

腹部超音波検査

検査時にお茶を飲んでいただく飲水法による、膵臓をとくに詳しく観察する方法で検査を行います。

血液検査

アミラーゼなどの膵臓酵素の値を調べたり、CA19-9などの腫瘍マーカーなどを調べます。

問診・結果説明

消化器外科専門医より結果説明を行います。万が一病変が見つかった場合は、「富山大学附属病院 膵臓・胆道センター」との連携により、紹介等を通じ、質の高い医療を受けていただけるよう支援します。

膵臓がんドック(検診)の重要性について

膵臓がんを早期に発見するためには、腹部の画像検査は必須ですが、通常の健康診断では実施されないことが多いため、膵臓がんの発生リスクの高い方※1は、膵臓がんの検査に的を絞った検診(ドック)を受けることが望ましいです。また、先述のとおり、症状がはっきりと現れにくく、進行も早いがんとされているため、治療が困難になる前に早期発見、早期治療できるよう、「膵臓がんドック」の受診をおすすめします。

よくあるご質問

どのタイミングで「膵臓がんドック」の受診を検討すればいいですか?

特に50歳以上の方、喫煙者、糖尿病の方、慢性膵炎の方、膵臓がんの家族歴がある方など、リスクの高い方は定期的に受けることをおすすめします。

膵臓がんのリスク因子はありますか?※1

膵臓がんのリスクを高める主な要因には、以下などが挙げられます。

  • 喫煙する
  • お酒を多く飲む
  • 食生活が不規則である
  • 糖尿病である
  • 胃のあたりや背中が重苦しい
  • なんとなくお腹の調子がよくない
  • 食欲がない
  • 体重が減少する
  • 膵臓の病気(慢性膵炎)にかかったことがある
  • 身体や白目が黄色味をおびるなど
  • 尿の色が濃くなる  など

リスク因子に当てはまるものが多いのですが、健康診断を受けていれば十分ですか?

一般的な健康診断の検査項目では、「膵臓がん」を発見するための項目が十分ではないことが多く、膵臓の検査に焦点を当てた膵臓がんドックを受診していただくことをおすすめします。

「膵臓がんドック」の予約について

富山西総合病院「膵臓がんドック」は、電話で予約を受け付けています。

予約受付時間

月~金曜12:00~16:30、土曜9:00~12:00

TEL

076-461-7700

また、「膵臓がんドック」の料金等の詳細は以下をご覧ください。