豊富な知識と高い技術力で
正確な検査を行い
眼の健康をサポートする
視能訓練士の仕事に興味を持った理由
家族が医療・医薬品関係の仕事をしていたこともあり、自分も医療関係の仕事に就きたいという漠然とした思いをずっと持っていました。そんななか、高校時代に急激に視力が低下し、初めてメガネをつくった時に物を見る仕組みに興味を持ち、視能訓練士を目指すようになりました。
仕事のやりがいを感じるとき
視能訓練士はさまざまな機器を使って検査するだけでなく、斜視や弱視の訓練なども行う眼のスペシャリストです。眼科にはご高齢の方から小さなお子さんまで幅広い年代の方が来られますが、特に子どもの検査や訓練は大人に比べて難しい場面が多いです。しかし、視力の低かったお子さんが、眼鏡の作成や訓練など、受診のたびに視力回復していく様子を見ると、とても嬉しく感じます。
仕事を通して成長したところ
視能訓練士の仕事は、患者さんの今後の生活にも大きく影響します。視能訓練士となり25年以上経ちましたが、これからも変わらず責任感をもって業務をこなし、患者さんや他のスタッフからも「あなただから任せられる」という信頼のおける存在であり続けたいと思います。
印象に残っているエピソード
以前、眼のかすみの症状で受診し、その後白内障手術を受けられた方がいました。その患者さんから、「見やすくなったが、顔のしわや部屋の隅のホコリまで良く見えて嫌になる」と冗談交じりに視力回復した喜びを伝えていただいたときはとても嬉しく、こちらまで笑顔になりました。
これからの仕事の目標
入職してから現在に至るまで、レーシックや有水晶体眼内レンズ(ICL)など屈折矯正手術の検査に多く携わってきました。最近では、オルソケラトロジーという近視抑制効果も期待できる特殊なコンタクトレンズなども取り扱っており、視力回復の方法も多様化しています。患者さんがより適した治療方法で視力回復できるよう、今までの屈折矯正の技術や経験も活かしながらサポートしていきたいです。
職場のここが好き
医師を含め眼科スタッフは女性がほとんどで男性は一人だけですが、特に肩身が狭いなどと感じることはありません。眼科スタッフ全員で常に協力して診療を行っていますので人間関係も良好で、気軽に相談し合えるような穏やかな雰囲気のなかで過ごしています。
1日のスケジュール
8:30~ 検査機器の準備
眼科には多くの検査機器があるので、診察開始前までに全ての検査機器の準備を済ませます。正確な検査を行えるよう、動作チェックや備品の点検なども行っています。
9:00~ 午前の診療・検査
午前の診療は混雑するため、なるべく患者さんをお待たせしないように効率よく検査を進めていきます。再診の患者さんには医師の指示に従って診察前に検査を行い、初診の患者さんには手術歴や既往歴など診察に必要な情報を細かく聞き取り、スムーズに診療が進むよう心掛けています。
12:30~ 昼食
13:15~ 午後の診療・検査
午後の診療は、白内障手術検査や視野検査、眼鏡合わせなど比較的時間のかかる検査を中心に行っています。特に若い年代の方の受診が多く、3歳児検診で視力不良が認められたお子さんの弱視の検査やオルソケラトロジー検査なども行っています。
16:45~ 翌日の診療準備
午後の診療が終わると、他の眼科スタッフと一緒に翌日の診療についての打ち合わせを行います。翌日の予約状況や電子カルテ内の指示内容などを確認し、スムーズに診療を進められるように検査の役割分担なども決めておきます。
17:15 退勤
勤務が終了です。1日お疲れ様でした。