胃ポリープとは
胃ポリープとは、胃内腔にできた突起物のことで、簡単に言えば「胃の中のできもの」です。また、胃ポリープは、大きく下記の3つに分類されます。
胃底腺ポリープ
比較的女性に多く見られるポリープで、胃の上部に見られ、直径は5mm以下がほとんどです。多くは胃内に複数個見られ、色も周囲の胃粘膜と同じ色調です。このポリープはピロリ菌のいない綺麗な胃で発生し、がん化しないとされていますので、切除の必要がなく、経過観察となります。
過形成性ポリープ
胃ポリープでもっとも多くみられるポリープです。30歳以上で年代と共に増加する傾向にあります。過形成性ポリープは、ピロリ菌に感染した胃で発生します。まれにがん化することやポリープからの出血によって、貧血の原因になることもあります。
腺腫性ポリープ
萎縮が進んだ胃粘膜で発生しやすいポリープで高齢者に多くみられます。腫瘍性でがん細胞を含むことがあるので、半年~1年に1度は観察を行う必要があります。がんの疑いがあるものなどは切除します。
症状
胃ポリープは通常だと無症状です。しかしまれにポリープが肥大化することで、胃と小腸の間を塞ぎ、下記のような症状などを引き起こす場合があります。
- 胃痛
- 吐き気
- 貧血
原因
胃ポリープが発生する要因は主に「加齢」、ヘリコバクターやピロリ菌による「感染」、まれに「遺伝」なども関連します。
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ポリープの種類や状態に応じて切除による治療が必要となる場合があります。また、ピロリ菌感染が原因による過形成性ポリープは「ピロリ菌除菌」によって治療をすることもあります。