尿酸とは
尿酸とは、プリン体が体内で分解されることによってつくられるものです。
プリン体は私たちが体を動かすためのエネルギー物質のため、常に体内で作られています。
- 運動や臓器を動かすためのエネルギーをつくる時
- 細胞内の核酸(遺伝情報を伝える役割の物質)が新陳代謝の過程でプリン体を出す時
主にこのような時にプリン体は体内でつくられており、食品を摂取することで体外からも入ってきます。
これらのプリン体が主に肝臓で分解され尿酸となり、一時的に体内に溜め込んだ後に尿や便として排泄されます。この尿酸が過剰に体内でつくられたり、排泄される量が減ることで尿酸の値が高くなっていきます。
尿酸値は血液検査をすることで測定することができ、男女で基準値は異なりますが、血中の尿酸値が7.0mg/dlを超えると尿酸値が高い状態(高尿酸血症)といえます。食べ過ぎなどの生活習慣の乱れで尿酸値が高くなりやすく、痛風や生活習慣病などの発症の確率も高くなるので、普段の生活から予防していくことが大切です。
尿酸の再検査・精密検査について
血液検査によって尿酸が基準値より高い場合は、再度血液検査をする場合があります。尿酸値が高い場合は高尿酸血症が疑われ、他にも高血圧や高脂血症を併発している場合もありますので、食事療法や薬物治療の対象となります。
当院における再検査・精密検査の流れ
当院にて尿酸高値の再検査・精密検査をする場合、予約は不要です。再検査・精密検査受診の流れは下記のとおりです。
- 結果報告書と精密検査依頼書が届きます。
- 月~土曜の診療を行っている時間内に内科を受診してください。
注意事項
- 血液検査をする場合がありますが、食事を抜く必要はありません。
- 検査結果、医師が記入する2次精検結果記入用紙(ある方のみ)の書面は必ずお持ちください。
- 事前に予約していただく必要はありません。
- 当日の混雑具合により、待ち時間が発生する場合がありますので、なるべく早めにお越しください。
- 重症度を考慮して検査を行うため、順番が前後する場合があります。
尿酸高値で発症しやすい病気
尿酸は食べ過ぎや運動不足などの生活習慣と大きく関わってきますので、高値の場合、生活習慣病など他の病気の発症リスクも高くなります。