理事長挨拶
医療法人社団藤聖会は、1987年「八尾総合病院」の開院以来、「八尾老人保健施設 風の庭」をはじめとする老人保健施設や「女性クリニックWe富山」「五福脳神経外科(富山サイバーナイフセンター)」などの専門クリニックを開設して、地域に密着した切れ目ない医療・介護の連携と、時代のニーズに即した高度な専門医療を展開してまいりました。その後、「藤聖会グループ」として、日本の中長期的な地域医療のあり方を検討し、2017年に富山西リハビリテーション病院を、2018年に富山西総合病院を開院しました。病院、クリニック、老人保健施設に加え、訪問看護ステーションやサービス付き高齢者向け住宅など多様なサービスを展開し、グループ内外との連携強化を図りながら、地域包括ケアシステムの実現にむけて努めてまいりました。さらに2021年に特別養護施設などをグループに加え、急性期から回復期、慢性期さらに在宅医療、介護・福祉サービスに至るまでワンストップで行なう体制を強化することで、「治すだけの医療」ではなく「治し支える医療」「寄り添う医療」を推進しています。
そして、2024年夏に藤聖会グループ・富山西総合病院は北棟を増築し、新たな局面を迎えています。
老朽化した富山駅前ひまわり病院と八尾総合病院の病棟部門を富山西総合病院に集約したことで、患者さまの病状や生活状況を踏まえた最適な療養環境をより広く提供しやすくなりました。また、新棟では、スペースの確保に課題のあった外来部門・救急部門・手術部門を拡張し、急性期病院としてより充実した医療を提供してまいります。更に、この機にAIやICTを活用したデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進し、働き方改革と医療の質の向上を推進してまいります。
藤聖会グループの理念に「Good Neighbors, Good Hospitality」があります。これは≪良き隣人でありたい≫そして≪最適なホスピタリティを提供したい≫という意味であり、「治し支える医療」「寄り添う医療」の根底をなすものとして、変わることのないわたしたちの指針です。これからも地域と共に生きる病院として、この変わらない指針のもとに、時代の変化に負けない医療・介護・生活支援サービスの創生に力を尽くし、みなさまの安心・安全・健康を支えてまいります。
医療法人社団 藤聖会/医療法人社団 親和会
理事長 藤井 久丈
略歴
55年 富山県滑川市生まれ。80年 ⾦沢⼤学医学部卒業後、同大学病院第二外科入局。
その後、北陸3県の関連病院(金沢大学附属病院、富山市民病院、国立療養所敦賀病院(現、敦賀医療センター)浅ノ川総合病院、国立金沢病院(現、金沢医療センター))に勤務。
85年 金沢大学大学院修了(医学博士)。89年 医療法⼈社団藤聖会・⼋尾総合病院院⻑。
01年 医療法⼈社団藤聖会理事⻑。12年 医療法⼈社団親和会理事⻑。
17年 チューリップ長江病院、富⼭⻄リハビリテーション病院開院。
18年 富⼭⻄総合病院開院。
21年 社会福祉法⼈慶寿会理事⻑。
現在、藤聖会グループ((医)藤聖会、(医)親和会、(社)慶寿会)理事長として、3病院・4クリニック・3⽼⼈保健施設・2特別養護⽼⼈ホーム・5サービス付き⾼齢者向け住宅などを運営。
ほかの役職
全⽇本病院協会理事・富⼭県⽀部⻑、日本病院会富山県社員代議員、日本在宅療養支援病院連絡協議会理事、富⼭県⽼⼈保健施設協会理事、富⼭県医療審議会委員、富山地域医療推進対策協議会委員、富山大学医学部学外臨床教授、富山市教育委員会委員などを務める。
富山西総合病院 院長挨拶
富山西総合病院は、2018年の開院以来、急性期専門医療から慢性期、さらに在宅・介護医療まで対応できる診療体制を整えてきました。当院は、約10分の距離にある富山大学附属病院の医療連携協定病院として、高度急性期医療への橋渡しや回復期医療・疾患別リハビリテーションへのスムーズな受入れができる状況にあります。また、地域の診療施設の先生方とも協力し、紹介・逆紹介を促進することにより、切れ目のない専門的医療を提供できる地域医療圏を構築してきました。
この数年間、当院の外来患者さまは75%以上増加しています。これに対し、専門医師や看護師を増員。病院施設も拡大して対応しています。2020年7月には、2つの病棟に7:1看護体制を敷き、急性期専門医療に対応できる体制を整えました。現在、①乳腺外科における乳がん手術や乳房形成術、②消化器外科における腹腔鏡手術、③整形外科における人工股関節置換術とロボット支援手術、④循環器内科における心不全治療と心血管カテーテル治療、⑤消化器内科における大腸・胃・食道がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術、⑥泌尿器科における前立腺肥大症に対する低侵襲治療CVP(接触型前立腺レーザー蒸散手術)や前立腺がんに対する定位放射線治療(サイバーナイフ)など、先進的な治療を多くの患者さまに日常的に行っています。また、これらを支援するため、北陸では当院にしかない高解像度MRIなど多くの高度医療機器をそろえています。さらに、2024年に病棟と介護医療院を新設し、できるだけ多くの患者さまが自宅に帰ることができる支援体制を拡充いたしました。 このような医療を通じて、私たちは、地域を支え地域住民からなくてはならないといわれる病院をめざしています。
病気により、患者さまは、体だけでなく気持ちや自尊心も傷つきがちです。私たち医療職は、患者さまの疾病治療だけでなく心も癒やそうと努めなければなりません。ある患者さまのご家族の言葉を私は忘れられません。「生きていてほしいと願う人がいるから、この人は生きようとしているんです」と。その人の生きている価値を見いだす人が「隣人」です。医療に携わる私たちは皆、「Hospitalityをもった隣人」として患者さまに向き合えるよう精進します。
富山西総合病院
院長 麻野井 英次
略歴
1975年 金沢大学医学部卒業
金沢大学医学部第一内科入局
1977年 黒部市民病院
同年10月~ 金沢大学医学部第一内科
1978年 富山県立中央病院
1979年 金沢大学医学部第一内科
1981年 (財)心臓血管研究所研究員
1984年 富山医科薬科大学第二内科助手
2001年 富山医科薬科大学第二内科講師
2002年 富山医科薬科大学第二内科助教授
2005年 新湊市民病院(現 射水市民病院)院長
2017年 射水市民病院名誉院長
大阪大学国際医工情報センター
慢性心不全総合治療学共同研究部門 特任教授
2020年 富山西総合病院 院長
大阪大学国際医工情報センター 招聘教授