きのこのスープパスタ/たっぷり野菜のポトフ
2019年09月09日
糖尿病の食事療法〈夕食が遅くなる方へ〉
糖尿病の食事療法は、一般的に食品交換表を使い、バランスの摂れた食事を規則正しく食べるよう指導されています。しかし、仕事の都合などで夜8時以降の遅い時間に夕食をお腹いっぱい食べる方が多いのが現状です。こういった現状のなか、体重増加に陥り、血糖コントロール不良となることが多々あります。そこで、夕食時間を早くすることが難しいようであれば、間食をうまく取り入れて、1日の食事コントロールを考えていくことが、生活リズムに合わせた対処法になると思われます。
炭水化物を多く含む食品や砂糖ばかりの食品は避け、ある程度、脂質を含む腹持ちの良いものがおすすめです。ただし、200kcal以下の摂取を心がけることが重要です。
200kcal以下の摂取の組み合わせ例
- おにぎり(シーチキンマヨネーズ)+お茶
- おにぎり(紅鮭)+味噌汁(ほうれん草)
- おにぎり(おかか)+味噌汁(しじみ)
- ロールパン1個+ポタージュスープ
- 栄養調整食品(パン生地タイプ・フルーツ入り)5枚(58.75g)+野菜ジュース
- クラッカー5枚+乳酸菌飲料(125ml)
- 栄養食品(大豆バー)1本(30g)+わかめスープ
- 栄養調整食品(ブロック型)2本(40g)+お茶
上記を補食として食べられた場合、帰宅されてからは、できる限り消化が良く、カロリーの低い夕食にされることもポイントになります。
消化の良い低カロリーメニューにするための注意点
- カロリーを低くするための調理方法は「揚げる・炒める」より「焼く・煮る・蒸す」です。
- 野菜はヘルシーな食材ですが、マヨネーズやドレッシングなどをたっぷりかけると高カロリーになります。
- 夜遅くにアルコールや果物を摂取すると体重増加の原因となります。
きのこのスープパスタ(1人分:381kcal)
材料(2人分)
- ショートパスタ ……… 100g
- しいたけ ……………… 4個
- マッシュルーム ……… 4個
- シメジ ………………… 1パック
- たまねぎ ……………… 1/2個
- バター ………………… 10g
- 赤ワイン ……………… 大さじ3
- ホールトマト缶 ……… 400g
- コンソメ(固形)……… 2個
- パセリみじん切り …… 少々
- 塩・コショウ ………… 少々
作り方
- きのこ類は石づきを取り、しいたけ・マッシュルームはそのまま、シメジは小房に分ける。たまねぎは1cm角に切っておく。
- 鍋にバターを溶かし、たまねぎをよく炒める。赤ワインを入れる。ホールトマトをつぶしながら入れる。
- 水(適量)、コンソメを加え、沸騰したらきのこ類を大きいものから順に加える。
- パスタを加え、やわらかくなるまで煮る。塩・コショウで味を調える。
- 器に盛りつけ、みじん切りしたパセリを散らす。
たっぷり野菜のポトフ(1人分:141kcal)
材料(2人分)
- キャベツ ………………… 1/4個
- にんじん ………………… 1/4本
- コンソメ(固形)………… 1個
- さやエンドウ …………… 6本
- ウインナーソーセージ … 4本
- 塩 ………………………… 少々
作り方
- キャベツはくし形に2~3等分する。さやエンドウはスジを取る。にんじんは食べやすい大きさに切る。
- 鍋にキャベツ、にんじん、水(適量)、コンソメを入れて火にかけ、煮立ったら中火にして煮る。材料がやわらかくなったら、さやエンドウ、ウインナーソーセージを入れて、塩で味を調整し、4~5分煮る。
- 器に盛り、お好みで粗挽き黒コショウをふる。
キャベツ、さやエンドウ、にんじんなど野菜はお好みでたっぷり入れていただいても構いません。