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【小児科】HPVワクチン接種について

トピックス,小児科2023.04.24

2013年6月より、HPVワクチン接種の積極的勧奨が差し控えられていましたが、2021年11月に国が最新の知見を踏まえ、接種による有効性が副反応のリスクを上回るとして積極的勧奨を再開しました。

2023年5月より、当院小児科でも中学生以下のお子さんへのHPVワクチン接種を行っています。接種には事前のご予約が必要となりますので、ご希望の方はお電話にてご予約をお願いいたします。
※高校生以上の方の接種は「婦人科」または「健診センター」にて行っています

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症について

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症は、子宮頸がんを始め、肛門がんや尖圭コンジローマなどの原因にもなるウイルスです。
HPVには100種類以上の遺伝子型があり、なかには子宮頸がんの発生と関連している遺伝子型が複数存在しています。子宮頸部(子宮の入り口部分)にHPVが感染すると、数年~数十年間かけて前がん病変の状態を経て子宮頸がんに進行することがあります。

HPVは特殊なウイルスではなく、主に性交渉によって8割程度の女性が感染するといわれています。また、1度だけでなく、機会があれば何度でも感染します。子宮頸がんになったとしても初期症状がほとんどないため早期発見が難しく、さらに子宮頸がんのなかには検診でも見つけづらいものがあります。そのため、検診だけでなくワクチン接種と両方で予防することが重要です。

HPVワクチンについて

子宮頸がんの罹患者数・死亡者数は、ともに増加傾向にあり、これから妊娠・出産を考える20~30代の若い女性においても発症数は増えています。
HPV感染症は、HPVワクチンの接種によって予防することができる病気であり、初めて性交渉を経験する前に接種することで最大の効果が得られます。

現在、HPVワクチンは、小学校6年~高校1年相当の女子を対象に定期接種が行われています(標準的な接種期間:中学1年生に相当する年齢)。日本国内で使用できるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があり、2023年4月からは9価ワクチンも定期接種の対象として公費で受けられるようになっています。

当院での接種について

HPVワクチン接種をご希望の方のうち、中学生以下のお子さんは、「小児科」で接種を行っています。

接種可能日

火曜午後

接種対象者

  • 9歳~15歳(中学生まで)の方のうち、接種券が届いている方
  • HPVワクチン接種が初めての方
    ※他医療機関ですでに接種されている方の受付は行っていません

接種ワクチン

当院では、9価ワクチン(シルガード9)のみの取り扱いとなります。

接種スケジュール

シルガード9で接種を開始する方は、1回目の接種を受けるときの年齢によって接種のスケジュールが異なります。15歳未満のお子さんの場合は、合計2回接種します(中学生で15歳のお子さんの場合は、合計3回の接種となります)。
初回接種後、6~12カ月あけて2回目の接種を行いますが、1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。

持ち物

  • 母子手帳
  • 接種券
  • 予診票

予約方法

ワクチンの取り寄せが必要なため、ご予約希望日の前週金曜日までにお電話にてご予約ください。

TEL:076-461-7700

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キャッチアップ接種について

診療受付時間

  • 午前/8:30〜11:30(診療9:00~12:00)
  • 午後/13:00〜16:30(診療13:30~17:00、土曜は午前のみ)
    > 休診日:土曜日午後、日曜、祝日、年末年始(12/30~1/3)
    時間外の受診について

診療科によって休診の場合があります。事前に診療担当表をご確認ください。
ご予約のお問合せは10:00以降(乳腺外科、婦人科、眼科は月~金曜13:00以降、土曜10:00以降)にお願いいたします。


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