あまり聞き覚えのない言葉かもしれませんが、「フレイル」とは、英語のFrailty(虚弱、老衰、脆弱など)が語源で、加齢に伴って、筋力や認知機能、社会とのつながりが低下した状態のことです。下の図のように、健康な状態と要支援・要介護状態の中間の状態を指します。
また、フレイルとなる要因のなかでも、骨や関節、筋肉などの運動器の障害が原因となることを「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」といいます。
上記の図のように、要支援・要介護状態へ移行するリスクが高い一方で、早く介入して対策を行えば元の健康な状態に戻る可能性が高まります。また、骨粗しょう症などの基礎疾患がある方も運動することで骨折リスクが低くなります。
フレイルと一口に言っても様々な原因が挙げられます。たとえば、
「筋力の低下」、「栄養不足」、「運動器の障害」など
「認知症」や「うつ」などの進行による意欲の低下など
「独居」や「閉じこもり」などの孤独による交流の減少など
これらのように、原因を早期の段階で正確に突き止め、早期に予防・治療していくことが重要です。
一般的には以下の項目の具体的な評価基準について、該当がなければ健常、1つまたは2つ該当するとプレフレイル(予備軍)、そして3つ以上に該当するとフレイルと判定されます。
1つでも該当項目があると、ロコモティブシンドロームの可能性があります。
富山西リハビリテーション病院では、栄養摂取状況の確認や専用の体重体組成計を用いて身体の部分ごとの筋肉量やバランスなどを図るなどして、一人ひとりに応じた診断をしています。
ロコモティブシンドロームやフレイルのチェック・診察・検査を行い、患者さん一人ひとりに個別に対応しています。富山西総合病院の整形外科とも密接に連携しながら、ロコモフレイル状態の方や足腰などの痛みがある方に、安全で効果的なリハビリテーションを提供しています。また、医師やリハビリスタッフによる身体機能面へのアプローチだけでなく、栄養士による食事の栄養バランスについての提案なども行っています。
※事前にお電話にて予約をお願いいたします。
TEL.076-461-5550(富山西リハビリテーション病院)
服部 憲明
富山西リハビリテーション病院 非常勤医師
富山大学附属病院リハビリテーション科 特命教授
①問診
約10分間の問診を行います。
▼
②身体・認知評価
リハビリスタッフによる身体機能評価・認知機能評価を行います。
▼
③診察
医師による診察で身体機能・生活状況を確認します。
▼
④リハビリ・栄養指導
必要に応じてリハビリ指導・栄養指導を行います。
▼
⑤個別リハビリ
約3カ月間のリハビリを行います。筋力・体力向上メニューの作成、痛みに対するアプローチ、姿勢の調整、生活指導(靴・椅子・寝具などの選択や使用方法)などの個別アプローチを行うことで、集団での運動よりも効果を上げることができます。また、一人ひとりの身体に合わせた装具の提案や調整も行います。
▼
⑥運動習慣獲得
3ヶ月のリハビリを通して運動習慣を獲得し、自宅でも適度な運動を継続していきましょう。
診療科によって休診の場合があります。事前に診療担当表をご確認ください。
ご予約のお問合せは10:00以降(乳腺外科、婦人科、眼科は月~金曜13:00以降、土曜10:00以降)にお願いいたします。
■「婦人科、乳腺外科、小児科、形成外科」は初めての方でもWebから予約ができます。
診療科によって休診の場合があります。事前に診療担当表をご確認ください。
ご予約のお問合せは10:00以降(乳腺外科、婦人科、眼科は月~金曜13:00以降、土曜10:00以降)にお願いいたします。
■「婦人科、乳腺外科、小児科、形成外科」は初めての方でもWebから予約ができます。