胃の内側にある粘膜の炎症で、急に発症する「急性胃炎」、長期間にわたって胃炎が続く状態の「慢性胃炎」に分けられます。場合によっては、胃炎がきっかけで潰瘍になり、胃癌のリスクを高める可能性があります。ですが、それほど重症化するケースは珍しく、治療により改善するケースが大半です。
急性胃炎は、胃の安静を保つことで自然に症状が消失しることが多いです。症状の程度に合わせて、点滴や制酸薬、胃粘膜保護薬などの薬剤を使用することもあります。
ピロリ菌が胃の中に棲みついてしまうことで少しずつ胃粘膜を痛めつけて、何十年にもわたって徐々に炎症が広がっていくことで起こります。治療をしても、正常な胃粘膜に戻ることはあまり期待できません。また、ピロリ菌が原因による「胃がんの発生」にも注意をする必要があります。
慢性胃炎の主な原因であるピロリ菌を除菌することで、潰瘍や胃がんのリスクは低減されます。
早期胃がんは健康診断によるバリウムのみでの発見は困難とされています。要再検査の通知が届いた場合は必ず受診をして胃カメラによる検査を行いましょう。 |
当院で胃カメラによる検査をされる場合は、予約の必要はありません。お越しになる前日の21:00以降の飲食を控え、当日の朝(8:30~受付開始)に内科を受診してください。
※健診結果は必ずお持ちください。
※外来や内視鏡検査が混雑していたり、受付時間によっては当日の検査が難しい場合がありますので、なるべくお早めにご来院ください。
急性胃炎の発症としては
などがみられます。急性胃炎の症状は、安静にすることで数日のうちに改善することが期待できますが、胃炎の兆候と症状が1週間以上続く場合は必ず医師に相談してください。
慢性胃炎の症状としては
などがみられます。胃炎は必ずしも徴候や症状を引き起こすとは限りません。症状がない場合でも健康診断や人間ドッグなどで異常を指摘されることもあります。
急性胃炎の原因は
などさまざまあります。また、牛乳や卵、青魚などのアレルギーでも急性胃炎を起こすこともあります。
慢性胃炎は、胃に繰り返し刺激が加わることによって引き起こされ、その主な原因はピロリ菌とされています。
まずは、胃炎の原因を取り除くことが大切です。急性胃炎の場合は、症状を感じたら胃の安静を保つため、半日~1日(1~2食)絶食したほうがよい場合もありますが、スポーツドリンクなどで水分を十分に補給するようにしてください。また、原因の一つもともされている刺激の多い食品は避けるようにしましょう。
慢性胃炎の場合は、胃粘膜の状態に応じて治療を行います。胃酸を抑える薬や胃の粘膜を保護する薬なども処方することもありますが、ピロリ菌の除菌が有効な手段です。
ただし、除菌をしたからといってがんリスクが0%になるわけではないので、定期的な内視鏡検査が必要になってきます。
診療科によって休診の場合があります。事前に診療担当表をご確認ください。
ご予約のお問合せは10:00以降(乳腺外科、婦人科、眼科は月~金曜13:00以降、土曜10:00以降)にお願いいたします。
■「婦人科、乳腺外科、小児科、形成外科」は初めての方でもWebから予約ができます。
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