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健康レシピ

鍋焼きうどん

健康レシピ2019.09.11

おなかに優しいメニュー

寒い時期になると腸炎になる方が多くみられます。腸炎には感染性と非感染性の2種類があり、感染性のものには細菌・ウイルス・原虫などがあり、非感染性のものには虚血性腸炎・アレルギーなどがあります。

最近の調査ではノロウイルスがウイルス性食中毒の9割を占めていることが分かっています。ノロウイルスに感染すると嘔吐・下痢(水溶性下痢)、頭痛などの急性腸炎症状を起こします。この症状は、2~3日程度で経過は比較的よいのですが、症状回復後2~3週間にわたり糞便中にウイルスを排出し続けます。そのため、症状が回復しても手洗いを十分に行い、人から人への感染を防ぐ注意が必要です。

ノロウイルス(感染性胃腸炎)の予防

  1. 魚介類は十分加熱して食べる。
  2. 調理する方は、十分に手洗いを行う。
  3. 調理器具は85℃で1分以上の加熱、または塩素消毒(10分以上浸水)を行う

また、腸炎によって身体が弱っているときは食事にも注意が必要です。

食事の注意点

・腸にやさしい食事
刺激を与える香辛料、刺激の強い野菜類(玉ねぎ、にんにく等)は控えましょう。腸内で発酵しガスを発生する食品は、豆、芋、カボチャ、栗、バナナなどです。飲み物では、カフェイン飲料、アルコール類、炭酸飲料は避け、牛乳・乳製品も腸を刺激するので控えたほうが良いでしょう。また、脂肪の多い肉類、いか、たこ、貝類やごぼう、たけのこ、れんこん等消化吸収に時間のかかる食品は控えましょう。

・和食中心
ご飯はそれ自体、栄養豊かで水溶性食物繊維と同様の働きがあると言われています。ご飯を中心にした和食の献立は制限が多く栄養の不足しがちな下痢症状の方にも良い食事です。

・よく噛んで食べましょう
よく噛むことによって、唾液が十分に出て消化を助けるほか少量でも満腹感を得ることができます。

鍋焼きうどん

材料 (1人分)

・茹うどん…………1玉
・卵…………1/2個
・白身魚のすり身…………40g
・ほうれん草…………30g
・ゆり根……………10g
・人参…………20g
・花麩…………2枚
・ねぎ…………30g
・出し汁……………150ml
・醤油・みりん………各大さじ1

作り方

      1. 卵は半熟卵にし、ほうれん草、ゆり根、人参は食べやすい大きさに切り下茹でしておく。
      2. ねぎは3センチ長さの斜め切りにする。花麩は水で戻しておく。
      3. 土鍋にうどん、出し汁、調味料を入れ白身魚のすり身とほうれん草、ゆり根、人参、花麩、ねぎを入れてしばらく煮込み卵を添える。