心房細動とは不整脈の一つで、通常1分間に60~80回位の頻度で規則正しく収縮する心房が、1分間に400~600回という非常に速い頻度で小刻みに動き、けいれんするような病状です。
心房が十分に収縮できなくなることから、心機能の低下にもつながります。また、血栓ができやすくなり、血管に詰まって脳梗塞を発症するリスクも高まります。
この不整脈は、はじめのうちは数時間~1週間以内に自然に止まりますが(発作性心房細動)、発作を繰り返すうちにだんだんと止まりにくくなり(持続性心房細動)、やがて止まらなくなります(慢性心房細動)。
心房細動を持つ人の中には症状がなく、健康診断で発見されるまで気がつかない場合もあります。症状がある人は、次のような症状を感じる可能性があります。
心房細動の考えられる原因は次のとおりです。
などが原因とされています。しかし、なかには健康な方でも発症する場合があります。このほかに、60歳を過ぎると急激に心房細動を起こしやすくなるほか、男性のほうが女性に比べ約1.5倍発症しているという調査結果も出ています。
心臓の健康状態を改善させるため、次のような生活を心がけることが健康への第一歩となります。
喫煙は血管を収縮させるとともに動脈硬化を進行させる恐れがあるので、禁煙を心がけましょう。
肉やバター、卵などのコレステロールや脂肪分の高いものを摂りすぎると、動脈硬化が進行しやすくなります。また、塩分の過剰摂取や過度の飲酒もよくありませんので、バランスの良い食生活を心がけましょう。
高血圧(高血圧)や高コレステロール血症も発症要因のひとつとされていますので、これらの診断をされたことがある方は生活習慣の見直しや治療を行い、血圧とコレステロール値を管理することが大切です。
運動不足は肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧といった生活習慣病の要因です。適度な運動をすることによってコレステロール、血圧、血糖値を下げる効果があります。ウォーキングだけでも十分ですので、1週間に3,4日は30分程度の運動をするようにしましょう。
ストレスは交感神経を緊張させ、血液中のコレステロールの増加や血管収縮を招き、動脈硬化を促進させます。ストレスの原因が明確であればできる限り避けるなどするほか、リラックスできる方法や環境を見つけ、ストレスを軽減させましょう。
頻脈による動悸が強い場合、心拍数を抑えるための抗不整脈薬薬などを使用した薬物療法を検討します。しかし、薬による効果がない場合や、頻脈だけでなく脈がゆっくりになる徐脈が生じる場合にはペースメーカーの埋め込みが必要となることがあります。
心房細動を根治させるための有効な手段として、「カテーテルアブレーション」があります。足の血管からカテーテルを通して、不整脈の原因となっている部位を焼き切って治療するという手段です。心房細動が長期になればなるほど治りにくく、早めの段階でのアブレーション治療を検討することが大切です。
最新鋭の機器を導入 当院では、最新鋭の血管造影システム「Trinias MiX」を導入しています。従来に比べX線照射量を増加せずに画像のノイズを50%低減でき、治療の安全性向上や治療時間短縮による低被ばく化が期待できます。 |
診療科によって休診の場合があります。事前に診療担当表をご確認ください。
ご予約のお問合せは10:00以降(乳腺外科、婦人科、眼科は月~金曜13:00以降、土曜10:00以降)にお願いいたします。
■「婦人科、乳腺外科、小児科、形成外科」は初めての方でもWebから予約ができます。
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