当科では放射線(X線)・超音波・核磁気共鳴を利用した医用検査を行い、その情報を画像化して各診療科へ提供することにより病気の発見・治療経過の診断の一助を担う領域を専門としています。
X線を用いた一般撮影(胸・腹・骨等)・ 乳房撮影・歯科撮影・CT撮影・血管撮影、核磁気共鳴を用いたMRI検査、超音波を用いた乳房超音波検査を行っています。
放射線科では、地域の医療機関からの御紹介により各種検査を承っております。
当院関連施設である乳腺・婦人科領域専門のWe富山・放射線治療専門の五福脳神経外科 / 富山サイバーナイフセンターとの相互施設利用および技術交流を行い幅広くかつ専門性の高い検査を目指しています。
撮影部位・目的に応じたポジショニングをしてから、X線を照射して撮影します。 体を通り抜けてきたX線により、組織のX線吸収の違いを反映した画像が得られます。 骨格系・胸部・腹部・軟部組織等の診断に広く用いられます。
寝台に寝ながらドーナツ型の装置の中央を通過する間に周囲よりX線を照射します。体を通り抜けてきたX線のデータから組織のX線吸収の違いをコンピュータで解析し、体の断面像を作成します。ボリウムデータを収集して処理を行うと、あらゆる角度からの断面像を作成できます。データの処理法を変えることで、目的とする組織に合わせたさまざまな種類の画像を作成できます。検査時間は5~10分程度です。検査による痛みはありません。今回、当院では最新の320列エリアディテクターCTを導入しました。このCTでは従来のCTよりも被曝が低減されているだけではなく、検査時間の大幅短縮や心臓などの微細な血管の撮影や関節・肺・嚥下等の動態撮影が可能です。また造影剤使用量を低減することができます。
トンネル状のマグネット内に寝た状態で検査を行います。強力な磁場とラジオ波を使用して、体内の水素原子の動きや量の違いを反映した、さまざまな角度からの断面像を撮像します。ボリウムデータを収集して処理を行うと、あらゆる角度からの断面像を作成できます。複数の撮像法を使用して、いろいろな特性を持つ画像を収集します。造影剤を使用せずに血管の画像をつくることもできます。検査時間は20~40分程度です。検査中は装置から「ガンガン」「トントン」等の大きな音がしますが、ラジオ波を出す際の音ですのでご安心ください。検査による痛みはありません。
X線を間欠的に連続照射し、テレビモニタ上でリアルタイムに目的部位を観察します。また撮影も行います。造影剤を使用した消化管検査(胃透視・注腸造影等)・血管造影・整復等に用います。
マンモグラフィは乳房専用のX線撮影のことです。この検査で、触診ではわからない程の腫瘤や細かい石灰化などを写し出し、乳房にできる様々な病気を早期発見することができます。検査時間は約10分程で、当院では撮影をすべて女性技師が行っています。
従来のマンモグラフィ(2D)に加えてトモシンセシス(3Dマンモグラフィ)が撮影できるようになりました。トモシンセシスは、乳房を多方向から撮影し、収集した複数のデータを再構成する新しい撮影技術です。1回の撮影で通常の画像(2D)と断層撮影(3D)を得ることができ、さらに従来よりも30~40%の線量を低減できます。日本人女性は、乳腺が全体的に白く写る高濃度乳腺(デンスブレスト)が多いとされていますが、トモシンセシスを撮ることにより、今まで重なった乳腺に隠れて診断が困難であった病変が見つけやすくなるため、病変の見落としや再検査の減少につながります。
マンモトームは二重構造の針で、組織を吸い込んで切り取ってくる装置です。レントゲンで石灰化の位置を計測しコンピューターガイドで針を刺し、1回の穿刺でたくさんの組織を採取することができます。切除生検と比べると大きな傷が残らず、傷はほとんど目立ちません。また、多くの施設ではマンモトーム検査は椅子に座った姿勢で針が目の前を通るアップライト型が主流ですが、これは患者さまにとって不安や苦痛を強いることになってしまいます。当院のマンモトームシステムでは、患者さまはベッドに横になって検査を行うことができ、身体的にも心理的にも負担は軽くなります。また患者さまの体がぶれにくいため、検査部位が動いてずれることなく精度も安全性も格段に向上します。経験豊富な医師と技師、看護師が連携をとりながら迅速に検査を行い、検査時間は1例あたり平均20分程度です。
乳房にゼリー状のものをつけて、乳房全体を見る検査です。乳腺組織の構造や、しこりの有無・大きさ・硬さ・血流状態を調べることができます。妊娠中の方でも検査をすることができます。
□検査所要時間:5~10分
X線を使用しDEXA法にて骨密度を測定します。検査対象部位は腰椎・大腿骨頚部・前腕です。腰椎・大腿骨頚部はベッドに寝た状態で、前腕は椅子に座った状態で検査を行います。検査時間は腰椎+大腿骨頚部で10~15分程度、前腕で5分程度です。
X線を間欠的に連続照射し、テレビモニタ上でリアルタイムに頭部、心臓などの目的部位の血管の狭窄、閉塞の確認、撮影などを血管内にカテーテル、ガイドワイヤなどの血管内デバイスとヨード造影剤を用いておこないます。また、検査後にそのまま血管内治療に移ることもあります。
妊娠中または妊娠の可能性がある方は、放射線を用いた検査を行えないことがあります。またMRIについても、使用する磁界の胎児や幼児に対する安全性が確立されていないため、基本的に検査を行っていません。
MRI検査については体内金属(心臓ペースメーカー・心臓人工弁・脳動脈瘤金属クリップ・人工内耳・磁石着脱式入れ歯等)がある方、刺青がある方、閉所恐怖症の方は検査を受けられない場合があります。
検査部位やその周辺の金属・磁石・プラスチック・厚みのある衣類等は検査の妨げになることがあります。そのため外していただいたり、検査用のガウンに着替えていただくことがあります。
MRI装置は常時強力な磁場を発生しています。MRIの磁石に近づいた磁性体は猛烈な勢いで引き寄せられ、大変危険ですので、スタッフの案内があるまで検査室内には入らないでください。また、検査の際は身に付けている金属・磁石等を外していただきます。金属・磁石等が体内にある場合、外すことができない場合はスタッフにお伝えください。
腹部の検査・造影検査の場合は食事制限が必要になる場合があります。糖尿病治療中の方は、食事と注射について主治医とご相談ください。
診療科によって休診の場合があります。事前に診療担当表をご確認ください。
ご予約のお問合せは10:00以降(乳腺外科、婦人科、眼科は月~金曜13:00以降、土曜10:00以降)にお願いいたします。
■「婦人科、乳腺外科、小児科、形成外科」は初めての方でもWebから予約ができます。
診療科によって休診の場合があります。事前に診療担当表をご確認ください。
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