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乳腺外科

マンモトーム生検 新システム導入のお知らせ

乳腺外科2022.03.15

富山西総合病院では、ホロジック社の乳腺バイオプシー装置「Affirm Prone Biopsy System」を新しく導入しました。この新システムは、乳房に針を刺して組織の一部を採取し、乳がんであるかどうかを顕微鏡で調べる組織診検査「マンモトーム生検」の際に使用される機器です。微小な石灰化病変の位置を正確に把握することによって悪性病変の早期発見・早期治療開始することができ、乳がんの完治や生命予後の改善にもつながります。

マンモトーム生検とは

乳房の検査で発見される主な異常は、腫瘤(しこり)と石灰化です。
マンモトーム生検は、マンモグラフィー検査(X線)や超音波(エコー)検査において異常が見つかった際に病変部分の組織を採取し、乳がんであるかどうかの診断を行うための検査です。腫瘤は超音波・マンモグラフィーのどちらでも発見できるため、主に超音波を用いて生検を行います。それに対して石灰化はマンモグラフィーでしか発見されないため、マンモグラフィーガイド下で生検する必要があります。

検査時は超音波(エコー)ガイド下またはマンモグラフィー(ステレオ)ガイド下で、病変の位置を画像で確認しながら乳房に針を刺しますが、当院では腹臥位(うつぶせ)でのマンモトーム生検が可能で、立位・座位での検査に比べて体勢が楽なうえ、乳房に針が刺さるのが視界に入らないので精神的な苦痛の軽減につながります。局所麻酔後に直径4ミリ程度の針を乳房に刺し、病変部の組織を採取しますが、針による傷は小さいため縫合は不要で日帰りでの検査が可能です。

主な特長

診断精度の向上

乳房は立体であるため、平面画像で撮影すると周囲の乳腺が重なって見えることがあります。特に若年層などの乳腺が多い方は広範囲が白く映り、病変との区別が付きづらいため、小さな病変になると位置の特定が難しい場合があります。

新システムには「直接変換方式FPD(フラットパネル検出器)」が搭載されており、撮影した瞬間に歪みのない鮮明な画像を得られるほか、マンモグラフィーの画像を厚さ1ミリにスライスし、多断面の断層画像として細かく表示することができるため、乳腺に隠れて見えにくかった微小な石灰化を捉えることができ、病変の正確な位置の把握や診断がより正確に行えます。

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自動ターゲティング機能

高精度の撮影画像をもとに、コンピューターが自動で針を刺す正確な位置を示してくれるため、スムーズかつ安全に位置決めを行うことができます。

被ばく線量の減少、検査時間の短縮

乳房に針を刺すためには、病変部分の正確な位置を把握しなければいけませんが、新システムによって病変検出の正確性が向上したことでX線撮影回数の減少にもつながり、低被ばく線量での検査が可能です。また、検査時間も短縮されるため、患者さんへの負担が少なくなります。

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