リハビリテーション科には両院総勢約60名のリハビリセラピストが在籍しており、急性期~回復期~生活期まで幅広いリハビリテーションを提供しています。
リハビリテーション科では、医師の指示の下、医療での入院リハ・外来リハ、介護保険での通所リハ・訪問リハ、その他地域支援業務などを行っています。
富山西総合病院では、心臓リハ、呼吸リハ、がんリハ、整形外科・スポーツリハ、女性疾患リハ、脳卒中リハなど発症直後の急性期からの疾患に特化したリハビリテーションを行います。
富山西リハビリテーション病院では、急性期治療を終えた患者さまに対して、在宅復帰や職場復帰を目指して集中的に多職種チームでの365日のリハビリテーションを行っています。また、自動車運転練習、ロボットリハ、電気刺激治療、ボトックス後の痙縮リハなど特色ある取り組みも行っています。
地域で在宅患者さまに対しては、医療外来リハ、通所リハ、訪問リハなども提供しています。また、地域の公民館などでの体操教室など予防リハにも取り組んでいます。
リハビリテーション科では、下記のようなリハビリテーションを提供しています。
運動器の障害(骨・関節・筋肉の衰え)のために移動機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム」といいます。進行すると歩行や立ち座りなど日常生活動作が困難となり、介護が必要になるリスクが高くなります。ロコモティブシンドロームには様々な要因が関連しています。当院ではリハビリスタッフが身体機能を評価し、個々にあった運動メニューを提示しています。
近年、スポーツを生涯にわたって楽しむ方が多くなっています。こうした背景から、スポーツ人口の増加に伴いスポーツによる様々な傷害(以下スポーツ傷害)が多く発生しています。当院ではアスリートから学生スポーツ、スポーツ愛好家だけでなく、日常生活で健康寿命延伸や疾病予防のために運動を行っている方も対象にリハビリテーションを提供しています。
肺炎や肺気腫などで呼吸機能が低下し日常生活に何らかの支障をきたすようになった患者さまに対して、残された肺の機能や呼吸筋を最大限に使い、呼吸法(口すぼめ呼吸や腹式呼吸など)指導、リラクゼーション、呼吸筋トレーニング、呼吸筋ストレッチ体操、排痰法、上肢・下肢筋力トレーニング、日常生活動作の指導などを患者さまに合わせて指導します。息切れ(呼吸困難感)を軽減させ、運動能力の向上、日常生活動作能力の向上、精神状態の緩和を図り、患者さまのQOL(Quality of life=生活の質)を向上させることが目的です。2007年に発表されたACCP/ACVRPR等、欧米のガイドラインにおいても、COPDの運動療法はエビデンスAと推奨され、特に下肢の運動・筋力トレーニングが有用とされています。
心臓病の患者さまが1日でも早く快適な社会生活や家庭生活に戻り、さらに再発を予防することを目的に運動療法・食事療法・健康相談(実生活状況)など包括的に行うことをいいます。リハビリの効果としては日常生活が楽になる・コレステロールが減り、善玉コレステロール増加・狭心症発作や心不全症状が軽減する・心臓病の再発予防や突然死のリスクが減ることにつながります。
2004年、ExTraMATCHでは運動療法が心不全患者の予後(生命予後延長)を改善する。2011年には心筋梗塞後の運動療法は2次予防に有用。近年、様々な研究に置いても運動療法による効果は実績をあげています。
心臓だけではなく、肺や運動に使われる筋肉の状態などを総合的にみて運動耐容能(体力)を評価する検査です。耐容能を知る事で不安な無く、生活や趣味活動、仕事ができると思います。
抗がん剤治療、放射線治療、手術後の治療の安静が続くことにより筋力や体力の低下、また乳がん・子宮がん術後に起こる手足のリンパ浮腫、がんに伴う様々な症状によって日常生活は支障をきたします。がん療養におけるリハビリテーションは、そのような患者さまの回復力を高め、残っている能力を最大限に生かし、今までの生活を取り戻す事を支援し、生活の質QOL(Quality of life=生活の質)を大切にする考え方に基づいて行われます。また、緩和期においては人生の最期まで悔いのない生活を送る為の支援をさせて頂きます。
患者さまが少しでも穏やかに楽に安全に日常生活を過ごすことができますように。
“分からない。こんな障害きいたことない”「高次脳機能障害」と診断されてはじめてこの障害を知り、戸惑われる方は少なくありません。脳卒中や事故などで脳がダメージを受けた結果、引き起こされる障害です。見た目にはわかりません。だからこそ、一層周りの理解が得られず、ご本人、ご家族は辛い思いをされます。それぞれ障害された機能の改善を目指すとともに、ご本人やご家族の抱えている悩みや不安の代弁者にもなれるよう努めます。
脳卒中などで脳の言語中枢が傷つくことで起こる障害です。話したいことばが思い出せない、といっただけでなく、周りの人の話すことばが理解できない、文字を読んでも意味がわからない、書けない、計算できないといった症状が見られます。当院では患者さまと二人三脚で言語機能そのものの回復を目指すとともに、コミュニケーションを図りたいという気持ちを大切にし、ジェスチュアなどあらゆる手段を活用できるよう練習していきます。
食べる機能は加齢による影響を受けやすい能力です。年をとってむせやすくなった、痰が増えてきたといった様子が見られたら、この障害が疑われます。その他にも脳卒中後の麻痺の影響で食べることが難しくなる場合もあります。当院では北陸初の嚥下CTも導入し、客観的な評価を行っい、患者さまの状態や問題点を正確にお伝えしています。また機能改善に向け、積極的にアプローチし「口から食べる楽しみ」を持ち続けていただけるよう努めています。
主に脳卒中発症後で自力歩行可能な方の更なる歩行能力改善を目的に最新のロボットリハビリを提供しています。重症な脳卒中患者さまには天井吊り下げ式の免荷歩行機器や最新の装具・機器を用いた運動療法や物理療法を提供しています。
自動車運転には動作だけではなく、周囲への注意や細かな反応など認知面に関わる評価も重要となります。当院では運転再開を望む様々な障害を有する方々に対応すべく、免許センターにあるものと同じドライビングシミュレーターDS7000を使用しての総合評価を実施し、個人の能力や生活背景に合わせた対応を行います。
当院は脳卒中の後遺症などの痙縮(つっぱり)の方を対象とする専門外来「痙縮リハビリ外来(ボツリヌス療法)」を設けています。
介護保険で利用する、短時間のリハビリ施設です。利用される方の身体機能、様々な活動、社会参加状況を評価し、住み慣れた地域でいきいきと生活し続けられる運動プログラムを提供します。Honda歩行アシストを導入し、「もっと歩けるようになりたい!」「温泉に出かけたい!」「趣味を楽しみたい!」が実現できるようサポートします。
「退院するけど自宅生活に少し不安もあるわ」「閉じこもりがちな家族の体調が心配だわ」など、退院後の日常生活が不安な方、通院や通所でのリハビリが困難な方に対して、ご自宅でリハビリを行うサービスです。住み慣れた環境でより自分らしい生活を送るため他のサービスとも連携をはかりながら、サポートします。
「痛み」「ロコモティブシンドローム」「認知症」などのテーマで、地域の公民館に出向き講習を行っています。『住み慣れた地域で、自分らしくいきいきと!』過ごせるような、体操や話題を取り入れながら、予防リハビリに取り組んでいます。
診療科によって休診の場合があります。事前に診療担当表をご確認ください。
ご予約のお問合せは10:00以降(乳腺外科、婦人科、眼科は月~金曜13:00以降、土曜10:00以降)にお願いいたします。
■「婦人科、乳腺外科、小児科、形成外科」は初めての方でもWebから予約ができます。
診療科によって休診の場合があります。事前に診療担当表をご確認ください。
ご予約のお問合せは10:00以降(乳腺外科、婦人科、眼科は月~金曜13:00以降、土曜10:00以降)にお願いいたします。
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